「空室が目立ってきている...」「独立洗面台、オートロックのほかに魅力的な設備はないか...」と悩んでいませんか?
そのような場合には、
しかし、「インターネット無料設備」は入居者からの人気No.1の設備であるため、物件の賃料高騰の中、ほか物件と差別化を図るためには非常に有効な手段なのです。
本記事では、インターネット無料物件についての説明や仕組み、メリット・デメリットについて、詳しく解説します。空室対策に有効な施策について悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
【管理会社・オーナー必見】「インターネット無料」物件は入居者からの人気が高い
近年では、インターネットの利用用途は、動画視聴やネットショッピング、オンラインゲームにとどまらず、学業や仕事の領域にまで広がる時代になりました。
そのため、
その結果を反映するかのように、近年では、賃貸物件の3部屋に1部屋はインターネット無料の設備が導入されるまでに増加しました。
また、内訳としては、都市部の賃貸物件に「インターネット無料」設備が多いわけではなく、地方の鹿児島県や徳島県などが上位を占めているのです。つまり、地方の「大学キャンパスが近く、オンライン授業やオンライン面接のために活用したい」というニーズを汲み取った結果であると読み取れます。
ただ、築30年以上の物件でインターネット無料の物件比率はまだまだ低いため、今後の空室対策や入居者満足度向上のための施策については、慎重に検討する必要があります。
参考:全国賃貸住宅新聞『ネット無料、首位独走【入居者に人気の設備ランキング2023 付加価値編】』
参考:全国賃貸住宅新聞『「要望増加」ネット無料最多【入居者に人気の設備ランキング全国賃貸住宅新聞調査】』
参考:NTT東日本『インターネット無料物件35.3%に。新築は93.4%。築5-10年では5割。』
インターネット無料設備を導入するメリット
インターネット無料設備は、
- 空室対策に有効
- 物件の差別化が図れる
- 経営の利益率向上が見込める
- 安価な投資で物件の露出を増やせる
①空室対策に有効
インターネット無料物件は、
また、インターネット無料物件は、空室対策だけでなく、入居してすぐにネットが使用できるため、引越し時に「インターネット業者を調べるのが面倒」という既存入居者の退去抑止の効果も期待できます。
②「防犯カメラ」や「宅配ボックス」などと組み合わせて物件の差別化が図れる
近年は、在宅ワークの増加に加え、スマホやタブレットなど使用する媒体が増え、
そこで、インターネット無料サービスに加えて、「防犯カメラ」や「宅配ボックス」などを組み合わせて提供できれば、ほか物件との差別化が図れるため、入居者から選んでもらいやすくなるのです。
③経営の利益率の向上が見込める
インターネット回線を提供していれば、
ただ、月々の賃料の値上げの割合と、インターネット無料設備を導入する際の初期費用とランニングコストを見比べて慎重に検討することが重要です。
④安価な投資で物件の露出を増やせる
インターネット回線の引き込み工事の費用は、大がかりな工事と資金が必要になるリフォームや外装工事・ホームセキュリティなどと比べると、安価におさまる場合が多いです。そのため、人気の少ない物件であっても、
ほとんどのポータルサイトでは、「インターネット無料」という項目に必ずチェックをして物件検索する人も多いため、入居者の募集が楽になるメリットがあります。
インターネット無料設備を導入するデメリット
一方で、インターネット無料設備にはデメリットも存在します。もし設備の導入を検討していれば、
- 建物構造によっては大きな工事が必要
- 月額費用や初期費用が発生する
- 通信速度が遅いとクレームの原因になる
①建物構造によっては大きな工事が必要
物件自体にインターネットを導入する際には、
回線を各部屋まで繋げるためには、約1〜2週間程度の工事が必要になる場合もあるため、工事期間などについても慎重に検討する必要があります。
②月額費用や初期費用が発生する
インターネットを導入する際には、工事費などの初期費用に加えて、
また、インターネット導入にかかる費用は、以下の要素によっても異なります。
- 物件全体の戸数
- 建物構造
- 導入するインターネットの種類
さらに、物件の立地条件や間取りなどによって、ターゲットとなる入居者の特徴を把握しておくことが重要です。例えば、高齢者が多い場合には、インターネットを無料で導入する効果はあまり期待できないかもしれません。
そのため、導入する際には、ターゲット層に需要はあるのか・賃料アップが見込めるのかを検討してから導入する必要があります。
③通信速度が遅いとクレームの原因になる
物件全体にインターネットを導入すると、1つの回線を複数人が同時に利用することになるため、
一方で、娯楽のためのインターネット利用ではなく、授業や仕事などによる需要も増加しているため、通信速度が安定した状態で使用したいというニーズが高まっているのが現状です。
このような状況下では、通信速度によってはクレームが発生する可能性も考えられるため、インターネット導入の際には、通信速度や安定性を比較検討することが重要です。
インターネット無料設備を導入する際の仕組み
「インターネット無料」物件では、上述したように、回線速度についてご入居者様の不満が生じるケースがあります。
インターネット回線の速度はさまざまな要因で変化しますが、そのうちの1つに回線の方式が関係しています。集合住宅で使用されているインターネット回線の方式は、「光配線方式」「LAN方式」「VDSL方式」の3つです。
光配線方式
光配線方式は、近くの電柱から集合住宅の共用部まで光回線を引き、共用部から各部屋までは光回線でインターネット回線を引く方式です。
共用部から各部屋までは直接光回線で結ばれているため、
LAN方式
LAN方式は、近くの電柱から集合住宅の共用部までは光回線を引き、各部屋まではLANケーブルで繋ぐ配線方式です。部屋の壁などにある差し込み口へLANケーブルを繋ぐことで、手軽に使用できます。
ただ、光回線を共同で使用するため、
VDSL方式
VDSL方式とは、物件近くの電柱から集合住宅の共用部まで光回線を引き、共用部から各部屋までは電話回線でインターネット回線を引く方式です。
この場合、LAN方式と同様に、
それぞれの特徴を踏まえたうえで、インターネット環境にこだわる場合には、インターネット回線の方式以外の要因についても考慮する必要があります。
インターネット無料設備を導入するうえでよくある質問
インターネット無料設備を導入する際に、よくある質問を紹介します。
- 回線速度は遅くならないの?
- 工事なしでは設置できないの?
- セキュリティは問題ないの?
①回線速度は遅くならないの?
集合住宅のインターネット設備は、1つの回線を分配利用するため、下記の状況である場合には通信速度が遅くなる可能性があります。
- 物件の部屋数が多い
- 物件内の多くの入居者がインターネットを使用している
そのため、通信速度が遅く感じる場合には、
②工事なしで設置できないの?
インターネット回線が導入されていない物件であれば、
③セキュリティは問題ないの?
集合住宅のインターネット設備のセキュリティは、
ただ、どうしても不安な場合には、使用している端末の更新プログラムを常に最適化しておくことやウイルス対策ソフトを活用するなどして工夫する必要があるでしょう。
インターネット無料設備の導入を検討するならレプリスへ!
「インターネット無料」や「宅配ボックス完備」などの魅力を付加価値として提供することで、入居者拡大に繋がることは理解しながらも、手配や準備に資金や時間が必要であるため未導入となっている物件が多いのも実情です。また、どの業者を利用するかについても慎重に検討することが重要です。
依頼した業者によっては、通信速度に影響を及ぼす場合や、莫大な費用が必要になるケースもあります。
利用業者に迷う場合には、ぜひレプリスへご相談ください。実際に利用していただいた方からは、
インターネット無料設備導入と併せて、他にも防犯カメラや宅配ボックスなどの空室対策の提案なども行っているため、興味があればぜひご相談ください。