料理をするときや温かい湯船に入るとき、日々快適に暮らすためにはガスの存在は欠かせません。ガスにトラブルが起きて「コンロの火がつかない」「お湯が急にでなくなった」となれば、ご入居者様の生活に支障が出てしまうでしょう。

特に、信頼夜間のトラブルは、ガス会社や管理会社に連絡がつかず困ってしまうご入居者様も少なくありません。ご入居者様にトラブルが起きたとき、管理会社やオーナー側ではどのような対応ができるのでしょうか。

この記事では、ガスのトラブルの原因や管理会社・オーナー側でガスが止まる前にできる対策を解説します。必要な知識や対策を準備して、ご入居者様の快適な生活を守りましょう。

ガスが止まる理由は主に3つ

ご入居者様からガスが止まったと連絡があった場合の原因は主に3つあります。ご入居者様の状況から、どの理由が当てはまるか検討しましょう。

• ガス料金の滞納
• 災害が起きた
• ガス漏れ

①ガス料金の滞納

ガス料金を滞納すると、ガスが止まります。例えば、東京ガスでは「検針日の翌日から起算して50日間支払いがないと事前に予告のうえガスの供給を停止する」と明記されています。

ご入居者様が支払いを忘れていたならば、ガス会社へ連絡のうえ支払いをすればガスの供給が再開されるでしょう。ガスの支払いは悪意がなくても忘れてしまうときや、トラブルで支払えていない可能性があります。

まずは、無事に支払いができているかご入居者様に確認してもらいましょう。

②災害が起きた

災害が起きた場合も、安全装置が起動してガスが止まる可能性があります。

ガスメーターは、震度5以上の地震を感知したときにガスの供給を自動的に停止します。引火やガス漏れによる二次災害を防ぐためについているシステムのため、ご入居者様の居住地域を確認しましょう。ご入居者様の地域で地震が確認できたら、安全の確認がとれてからガスを復旧する方法を伝えれば問題ありません。

③ガス漏れ

ガス漏れが検知されると、安全装置が起動してガスの供給が止まります。ガス漏れが起きる原因は、コンロの不具合やゴム管・パッキンの劣化が可能性としてあげられます。居住している物件の築年数が古い場合は、備え付けのコンロやガス給湯器の部品が劣化している可能性もあるため、ご入居者様の物件状況を確認しておきましょう。

ガス自体は漏れていなくとも、長時間の煮込み料理によって火がつき続け、自動的に安全装置が働き火が消える可能性もあります。原因解明のためには、ガスが止まったときの状況をしっかりヒアリングしましょう。

【まずは確認】ガスが止まったときの確認事項と対処法

ガスが止まったときに、ご入居者様本人でできる原因の確認方法を解説します。管理会社やオーナーが現場にいって確認できれば一番ですが、状況によって難しい場合もあります。まずは、ご入居者様本人に確認いただき、原因を探しましょう。

• ガス臭くないかチェック
• 風呂やコンロのガス機器が全てが使えないのか確認
• ガスの元栓が閉まっている可能性もある
• ガスメーターの表示に異常はあるか
• 全て試してもガスが動かなければガス会社に連絡

①ガス臭くないかチェック

ガスが止まった原因で危険性が高い原因は、ガス漏れです。気づかず放置すれば、引火して火災を起こす原因になり得ます。

ガス漏れの確認方法は、コンロやガス給湯器付近がガス臭くないかチェックしましょう。ガスの臭いがわからないといわれたら、玉ネギや卵の腐った臭いがしないか伝えてください。明らかな異臭のため、気づかない人は少ないはずです。

ガス臭さを感じた場合は、すぐに家の窓を開けて換気しつつ、ガスの元栓を閉めましょう。速やかに、契約しているガス会社へ連絡が必要です。

②風呂やコンロのガス機器が全てが使えないのか確認

コンロがつかない場合は、風呂やガスヒーターといった全てのガス機器が使えないのかチェックしてもらいましょう。コンロだけが使えない場合は、コンロの故障でありガスが止まっているわけではありません。

機器の故障であれば、該当している製品の修理や交換で対応が可能です。ガスがつかない原因が、機器の故障かガスの問題か確認しましょう。

③ガスの元栓が閉まっている可能性もある

旅行や安全上の理由から、ガスの元栓をこまめに閉めるご入居者様も存在します。連絡をしてきたご入居者様に覚えがなくとも、同居人の方が閉めた可能性もあるため、念のためチェックしてもらいましょう。

屋外にガスの元栓がある住居では、いたずらでガスの元栓を他者に閉められている可能性も存在します。続くようであれば、防犯カメラの設置や警察への相談も検討にいれましょう。

④ガスメーターの表示に異常はあるか

災害や長時間の利用でガスメーターの安全装置が作動した場合は、ガスメーターの表示が変わります。ガスメーターの位置は物件によって違いますが、玄関脇や共用の廊下に、メーターボックスを設置した扉が存在します。ご入居者様にガスメーターの位置をお伝えして、チェックしてもらいましょう。

ガスメーターに液晶画面がついている場合はプロパンガス、ついていないガスメーターは都市ガスのガスメーターとなります。ガスメーターのランプが点滅している場合は安全装置が働いているため、復帰の手順をご説明しましょう。

⑤全て試してもガスが動かなければガス会社に連絡

ご入居者様ができる確認方法を全て試してもガスが動かなければ、ガス会社へ連絡をおすすめしましょう。

ガスが止まれば料理ができないだけでなく、夜間は湯船やシャワーもお湯が出ず生活に支障が出る可能性があります。寒冷地の場合はガスヒーターを利用している可能性もあり、健康リスクも否定できません。なるべく早くガスが使えるようになるためにも、迅速なガス会社への連絡がおすすめです。

ガスが止まったときに自分でできる復旧方法

ガスメーターの安全装置が作動してガスが止まった場合は、ご入居者様ご自身で復旧作業が可能です。地震でガスメーターの安全装置が作動した場合は、必ず身の回りの安全が確認できてからの復旧をおすすめしましょう。

• すべてのガス機器の元栓を閉める
• 復帰ボタンのキャップを外す
• 復帰ボタンを奥までしっかり押し込み、2秒待ってからはなす
• 3分間待つ
• ランプの点滅が消えているか確認
• ガス機器が使えるか確認
• ガスが復旧しない場合は、再度1から繰り返す

手順を繰り返してもガスが復旧しない場合は、ガス会社へ連絡が必要になります。

ガスが止まる前にできる管理会社・オーナーの3つの対策

ガスが止まる前に、管理会社やオーナー側でできる対策を3つ解説します。ガスが止まってからでは、ご入居者様も焦りや不安を感じるでしょう。事前に対策を用意しておけば、ご入居者様の快適な生活の手助けが可能です。

• 警報器をすすめる
• ガス集中監視システムと接続
• 24時間駆けつけサービスを用意しておく

①警報器をすすめる

ガス警報器は、ガス会社と契約するときにご入居者様の判断で設置する製品ですが、管理会社やオーナーからもすすめておく方法があります。物件に元からついている火災報知器は火災の検知はできますが、ガス漏れは検知できません。ガス漏れは放っておくと引火して火災の原因になり、万が一夜間に起こればご入居者様に危険が及びます。

ガス警報器は、設置義務がないためつけていない入居者様が多く存在します。しかし、住宅のガス漏れ事件が起きていないわけではありません。管理会社やオーナーからも提案し、ご入居者様が安心できる生活のアドバイスをしましょう。

②ガス集中監視システムと接続

ご入居者様がご存知なければ、ガス集中監視システムとの接続も提案しましょう。ガス集中監視システムとは、各家庭のガスの使用状況を集中監視センターが遠隔で確認しておくサービスです。24時間365日見守られているため、ご入居者様が不在の時間に何かあっても心配ありません。

ガス集中監視システムはガス会社に告知義務があるものの、実際の導入率は高くありません。より安全な生活を提供するなら、ご入居者様に導入いただくと安心です。

③24時間駆けつけサービスを用意しておく

管理会社やオーナー側で、24時間駆けつけサービスを用意しておく方法があります。ご入居者様で加入しておけば何かあったときのトラブル対応の窓口を一括化でき、ご入居者様の暮らしの安全を守れます。

トラブル対応が可能なサービスはさまざまな種類があり、ご入居者様ご自身で探して契約する人も存在します。しかし、ご入居者様としても管理会社からすすめられたサービスであれば安心して加入できるでしょう。

レプリスの24時間駆けつけサービスとは？

レプリスの24時間駆けつけサービスには、ご入居者様、不動産仲介会社のどちらにもメリットがあるサービスを提供しています。サービスの詳細を把握して、ご入居者様の暮らしをサポートしましょう。

• ご入居者様のメリット
• 不動産仲介会社のメリット

①ご入居者様のメリット

レプリスの24時間駆けつけサービスであれば、ガスが止まったとき以外のさまざまなトラブルへ対応が可能です。

対応可能なトラブルは主に5つです。

• 水回りのトラブル
• 玄関鍵のトラブル
• 窓ガラスのトラブル
• ガスのトラブル
• 電気のトラブル

駆けつけ応急措置も無料となり、夜間の対応時でも安心して依頼できます（※）。

また、レプリスの24時間駆けつけサービスでは19ヶ国の言語にも対応しています。

外国人のご入居者様でも安心して利用でき、不安な海外での生活の心強い味方となるでしょう。

（※）24時間365日いつでも1時間以内もしくは実費5000円以内までの応急措置が「無料」であるため注意が必要です。

②不動産仲介会社のメリット

レプリスの24時間駆けつけサービスを導入すれば、ご入居者様の満足度向上につながります。夜間のトラブル対応が不動産仲介会社へ依頼されてしまうと、業務量が増え日中の業務にも支障が出るでしょう。公共交通機関の動いていない時間であれば、対応自体が難しい可能性もあります。

レプリスの24時間駆けつけサービスであれば、24時間365日お客様の生活をサポートいたします。負担の多い一次対応を一括化でき、お客様の生活だけでなく従業員の負担軽減につながります。

ガスが止まったときによくあるQ&A

ガスが止まったときに、よくあるQ&Aを解説します。ご入居者様から質問がある可能性も考え、事前にチェックしておくと安心です。

• ガス料金を滞納した場合、どの程度で再開する？
• ガスが止まったとき自分で再開して問題ない？
• ガスが止まったときの対応方法は戸建てとマンションでは変わる？

①ガス料金を滞納した場合、どの程度で再開する？

ガス料金を滞納して、支払った場合の再開はガス会社によって変わります。ご入居者様が契約しているガス会社に、確認を依頼しましょう。

東京ガスでは、支払い後に手続きが必要な可能性もあります。支払い方法や支払う時間によって変わるため、ご入居者様にはその旨をお伝えすると良いでしょう。

②ガスが止まったとき自分で再開して問題ない？

安全装置が作動してガスが止まったときは、自分で再開して問題ありません。安全装置が作動する理由は、長時間の利用や震度5以上の地震が起きたときです。ガスメーターのランプが赤く点滅するため、ご入居者様には点滅しているか確認していただきましょう。

ただし、ガス漏れで停止している場合は自分での復旧は危険がともないます。必ずガス会社に連絡し、指示を仰ぐようお伝えしましょう。

③ガスが止まったときの対応方法は戸建てとマンションでは変わる？

ガスが止まったときの対応方法は、戸建てやマンション、アパートでも変わりはありません。同じ対応方法で問題ないため、ご入居者様には同じ内容をお伝えしましょう。

注意点として、戸建てはガスの元栓が外にあるかもしれません。元栓の確認をお伝えするときは、事前に元栓の位置が外にある可能性をお伝えしておくと丁寧です。

24時間駆けつけサービスはトラブル時の強い味方！

24時間駆けつけサービスは、ご入居者様にとっても不動産仲介会社にとってもトラブル時の強い味方です。

日々生活していく中で発生するトラブルは、ご入居者様がどれほど気をつけていても避けきれないケースが存在します。生活の中でトラブルが発生すると、リラックスできるはずの住居でストレスが発生するでしょう。

ご入居者様に発生したトラブルは、不動産仲介会社にも無関係ではありません。トラブル対応が発生すれば日々の業務にも支障が出て、従業員のストレスにもつながります。

レプリスの24時間駆けつけサービスは、24時間365日対応可能なため、夜間や土日祝日に何か起きたときでも安心です。ご入居者様の暮らしの安全と従業員の負担軽減のためにも、ぜひご検討ください。